迎え入れ

新年度を機に、新しい仲間(≠新人社員)を職場に迎え入れている現場も多いと思うが、どういう迎え入れ作業をしているのかが気になる。色々説明した挙げ句、「分からなかったら聞いて」というのは常套句だと思うが、個人的には聞きに来たら教えるというスタイルよりも、様子を見つつ、困ってそうならばすぐにサポートするというスタイルの方が良いんじゃないかと思う。
というのも、新しい現場に配属された時の孤独感や不安というのはちょっとやそっとのものじゃないので、そういう時にしっかり面倒見てくれる人がいるというのは、その現場で仕事を続けていく上で大きな安心感が得られるから。確かに自分の力で出来るところまでやってみて、色々試してみてどうしてもダメになったら聞くというのは本人のためになると思うが、やっぱり最初はしっかりとサポートしていくべきだ。こういう考えは今流行(?)のマッチョ思想とは相容れないものだと思うけど、安心感が得られる職場っていうのは働き易いし、コミュニケーションも取り易いし、後々のことを考えれば自分のためにもなると思うし。
そりゃあみんながみんなスペシャルな人材ばかりでサポート不要!放っておけば結果が出るぜ!みたいなところならば良いだろうけど、実際問題そんな現場の方が少ないんだし、自分の仕事が忙しくてそんな時間は取れないっていうのも勿論理解出来るけど、少しでも早く現場に慣れてもらって、その人が持っている能力を発揮出来るようにするのが迎え入れ担当者の仕事なんじゃないかな。

自分の話になるが、新しい現場に配属されて二日目、どんなシステムなのかもよく分からないうちに客先との会議の場に引っ張りだされて、同じチームの人間からいきなり吊るし上げを食らったことがあった。どうも性能テストの結果が著しくなかったようで、それはお前のやり方が悪いようなことを言われた。配属されて二日の人間が性能テストを実施する訳ないし、そもそも性能テストを実施していることすら知らなかったので、こいつだけは絶対に信用しないと決めた。その後そいつはいなくなり、当時のリーダーの方にも良くしてもらったこともあって、なんとかその現場で頑張ってみようという気持ちを持つことが出来たが、最初の一週間は仕事に行きたくなくてしょうがなかった。あの想いは一生忘れない。これは極端な例だと思うけど、配属されたばかりの人間にとって誰か味方になってくれる人がいるのといないのでは大きな違いだ。こういう考え方は甘いんだろうかなぁ。