MavenとEclipseの連携その1

今回はMavenでWebアプリプロジェクトを作成し、Eclipseにインポートする方法を紹介します。インポート後、前回のエントリで紹介したm2eclipseを利用して、実際にWebアプリを作成していきます。

まず始めに、Proxyを利用している環境の場合、~/.m2/settings.xmlにProxy設定を追加する必要があります。settings.xmlが存在しない場合は新たに作成して下さい。(Proxyを利用していない環境の場合は必要ありません。)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<settings>
  <proxies>
    <proxy>
      <active/>
      <protocol>http</protocol>
      <username>Proxyのユーザー名</username>
      <password>Proxyのパスワード</password>
      <port>Proxyのポート番号</port>
      <host>Proxyのホストアドレス</host>
      <id/>
    </proxy>
  </proxies>
</settings>

各要素の値は適宜設定してください。


では、MavenでWebアプリプロジェクトを作成します。このプロジェクトはこのあとEclipseにインポートするので、Eclipseのワークスペース配下に作成しておきます。私の環境ではワークスペースは~/workspaceとなっています。異なる場合は適宜読み替えて下さい。

cd ~/workspace
mvn archetype:create -DgroupId=net.masa.simple.struts -DartifactId=SimpleStruts -DarchetypeArtifactId=maven-archetype-webapp

groupIdとartifactIdは、任意の値を指定して下さい。ここではそれぞれ「net.masa.simple.struts」「SimpleStruts」と指定しました。groupIdはパッケージルート名、artifactIdはアプリケーション名と考えて下さい。

上記コマンドを実行するとMavenが自身のプラグインをダウンロードし始め、しばらくすると~/workspace/SimpleStrutsが作成されます。これでWebアプリプロジェクトの作成は完了です。

次に作成したプロジェクトをEclipseで利用出来るように変換します。Mavenによって作成されたディレクトリ(上記の例ではSimpleStruts)に移動して、以下のコマンドを実行して下さい。

cd ./SimpleStruts
mvn eclipse:eclipse

上記コマンドを実行すると、Eclipseに必要な.classpathや.projectというファイルがプロジェクトディレクトリの直下に作成されます。これによりEclipseでプロジェクトをインポートして、Eclipseプロジェクトとして扱うことが出来るようになります。


さて、次からはEclipse上での作業となります。が、今日は眠いのでここまで。
次回はEclipseでプロジェクトをインポートして、m2eclipseと連携しながらWebアプリを作成していく方法を紹介します。